冬にも注意!危険な犬の「脱水症」
冬になると寒さの心配をしても熱中症の心配はあまりしないですよね?
でも実は、冬の寒さが厳しくなる頃に「脱水」から体調を崩してしまうわんこも多いのです。冷えないように、良かれと思って、適切でない暖房をしてしまうとかえって身体に負担になってしまうなんて・・・笑っていられませんね。
体の約10%の水分が失われてしまうと、いわゆる”脱水”の状態になり、各臓器の連携に不具合がおきてきます。
ひどい場合には生命に関わることになりかねません。
寒さ対策に潜む ” 温めすぎ ”
冬の冷え込み時は室内の暖房の設定温度も高くなり、室内が乾燥しがち。
特に気をつけてあげたいのが、こたつやホットカーペット。人を温めるのに便利な暖房器具ですが、愛犬が中に一日中入っていたり、カーペットの上で寝ているうちに身体の水分が不足していた・・・なんてことにならないよう気をつけましょう。
冬は気温の低さから犬自身が水を取りたがらないこともあります。これも冬にも犬が脱水症状を引き起こすもう1つの原因です。
特にシニア犬は体調悪化の引き金になりかねない為、注意が必要です。
「脱水症」の症状とは
犬が脱水症状を起こしていると判断できる一般的な様子に、皮膚のハリがなくなるといった症状があります。
背中などの皮膚をつまんで軽くひっぱってからもどるのに2秒以上かかるときは脱水の可能性があります。
・口の中がねばついている
・パンティング(ハアハア)が止まらない
・目がうつろ
・目が落ち窪んでいる
・嘔吐、下痢、血便がでる
・震えたりうずくまる様な格好をする
こんな身体の状態はありませんか?
身体の全体を兼ね合わせて診て、おかしいと感じたら、水分をこまめに補給してあげましょう。
「脱水」の状態にならないために
身体が脱水状態にならないために、以下のことを気をつけてあげましょう。
・室内の温度と湿度のバランスに気をつける(室内温度が18~20度、湿度は50%前後が理想)
・飲水があまり進まないときには、その他に好みの飲み物(ヤギミルクの薄めたもの、野菜やささみの茹で汁など)をこまめにあげる
・ドライフードの場合はお湯や野菜の茹で汁をかける
・手作り食は煮汁ごとあげる
・乾燥したジャーキーなどのおやつは避ける
そのほかの工夫についてはこちら
→水を飲まないお悩み解消
http://dogs-keifuu-sya.com/?p=1768
冬の寒さ対策は「加湿」と「水分補給」に気をつけて
脱水は、水の摂取不足や室内の温度と湿度のアンバランスにより起こります。
身体の水分不足は慢性化していることが多く、冬の室内環境が引き金になったといったことも多いようです。
室内の加湿とともに、日頃の身体の水分保持について、ぜひとも意識を向けてあげましょうね。
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