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気象の急激な変化は犬にとってもストレスになります。
天候不順や台風などの気象の急激な変化により、愛犬が急にいつもと違う様子になり不安になった経験はありませんか?
それは気圧変動によるストレスが大きく関係しています。
ストレスの原因は低気圧による自律神経が乱れから。
自律神経とは
身体の中の無数の神経の中で、内蔵の働きを調整してくれるのが自律神経で、本人の意志とは関係なく24時間働き続けています。
自律神経系は緊張や興奮した時に優位になる「交感神経(こうかんしんけい)」と、リラックスした時に優位になる「副交感神経(ふくこうかんしんけい)」の2つがバランスを保ち合うことで成り立っています。
交感神経が優位に働いている時には、血圧や血糖を上げ、血液を筋肉や脳に集めて全身が活動します。
一方、副交感神経が優位に働いている時には、身体がリラックスした状態となって機能を回復させます。
この2種類の神経がどのように作用しあっているかで、心と身体の調子は変わります。
自律神経の乱れは身体にとって大変なストレスとなるわけです。
自立神経が乱れると起こる身体のようす
普段、交感神経が働いて酸素をたくさん使って身体の全身で活動していた状態が、台風などで急激に気圧が下がると、酸素濃度も下がるので、身体を休ませようと急に副交感神経のスイッチが入りバランスが乱れます。
その結果、以下のような症状がみられる場合があります。
- 血管が拡張する。
- 胃液が増える。
- 膀胱や腸の筋肉が、外へ出そうとする働きになり、尿もれや、下痢気味になる
- 気管を締める働きが起き、気管の虚脱がおきる。
- 心臓のポンプの勢いが弱くなり、心拍数も減る
- 抹消の血管が緩んで、血圧が下がる
- 頭痛がする
- 気管支や心臓やてんかんの発作が起きやすくなる
- 咳が出る
- 不安そうにする
気象の変化は犬にとってもストレス。対策はお早めに。
このような自律神経の仕組みは人も犬も変わりません。気象の変化(低気圧)が自律神経の乱れの原因となり体調不良を起こすことがあるのです。
犬もストレスを感じる生き物です。
犬にとってのストレスの原因は様々ですが、気象の変化もそのひとつと認識しておきましょう。
そしてゲリラ豪雨、台風、秋雨前線、梅雨前線、低気圧などがやってきたら、天気予報や気圧のアプリなどを参考に「消化の良い食事」にしたり「ゆったりすごす」ようにしたりと対策してあげましょうね。
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